●より多くの視聴者向けに・・
ナローバンド用にビットレートを低く設定してエンコードしたストリーミングファイルのクオリティはかなり低くなります。また画面サイズも小さくなります。よってブロードバンドユーザーは物足りなく感じてしまうでしょう!かと言ってビットレートを高く設定し、クオリティを上げるとナローバンドユーザーが視聴できなくなります。
そこで、ナローバンドユーザー用とブロードバンドユーザー用に違ったビットレートのストリーミングファイルを用意してあげましょう!メタファイルは二つ用意しなければなりませんが・・・
また、同じ動画ファイルをRealフォーマットとWindowsフォーマットでそれぞれエンコードして配信してあげるのも親切です。
【マルチビットレートを使用する】
マルチビットレートとは、1つのストリーミングファイルへのビットレートを複数設定できる配信方法です。配信時にストリーミングサーバー側が視聴者の帯域環境を割り出し、ベストな帯域での配信を可能にします。視聴者側の帯域環境が低い場合は、エンコード時に設定した低いビットレートで配信。高い場合は高いビットレートで配信します。
これをWindows Media では「インテリジェントストリーム」Real Mediaでは「シュアストリーム」といいます。
しかし、ビットレート別でのビデオサイズまで指定できないので、配信時のビデオサイズは統一されてしまいます。
(例)
45Kbps/128Kbps/300Kbpsのビデオサイズ320*240でマルチビットエンコードした場合
45Kbps再生時のビデオサイズ 320*240(適正ビデオサイズは160*120)
128Kbps再生時のビデオサイズ 320*240(適正ビデオサイズは160*120~320*240)
300Kbps再生時のビデオサイズ 320*240(適正ビデオサイズは320*240)
この結果、45Kbpsでの再生時にはクオリティが低い状態で再生されてしまいます。